【NINAGAWA 十二夜】博多座
やーっと観てきました、今月の博多座歌舞伎『NINAGAWA 十二夜』です。
その前に...
博多座に早めに着いたので近くでコーヒーを飲んでいたら、時蔵さんをお見かけしたのです。グレーのキャップを被っていて!!
お姫様役の時蔵さんを思えば、キャップ姿の時蔵さん...そのギャップにびーっくりでした。
お店を出たら、電話しながら歩く翫雀さんを見かけました。白ポロシャツにデニム、サングラスをかけていて、ほぉ〜なかなかオシャレじゃないですか!!
これまた、安藤英竹役でのはじけっぷりとは大きな違いです...Σ(゚д゚;)
素顔の役者さんを見かけ、楽しみ倍増の観劇となりました〜。
感想としては...
歌舞伎として観られてよかったわ〜という感じでしょうか。
蜷川さんの演出、シェークスピア...、思っていたものとは違い、適度にクラシックで様式美が豊かで、「歌舞伎」でした。
#私は「スーパー歌舞伎」が苦手でして。そんな感じのものかと思っていたのですが違いました
今井豊茂さんの脚本(台詞)もよいのでしょうねぇ。
冒頭のシーンから「NINAGAWA」でした。蜷川さんって最初の5分でお客さんを引き込むから遅刻は厳禁と言われてるそうですね。まさにそのとーり。
幕が開くと舞台一面に鏡で、客席がばーっちり見えるのです。自分の姿を探したりしてね(笑)
照明が変わり鏡の向こうには満開の桜があり、幻想的です。歌舞伎とは違うのはチェンバロの音や子どもたちの聖歌かな。
そして、美しい錦之助さん演じる左大臣が出てきて...そりゃぁ、もう美しいったらありゃしません。
つかみはOK!!ですね〜。
それからは、シェークスピア&歌舞伎の融合の世界へどーっぷりと。
今回楽しみにしていたのは、亀治郎さんだったのですが、よかったよー!!
悪巧みする麻阿(まあ)を、時には憎たらしく、時にはかわいく、時にはコメディタッチで笑わせて、ほんとにまぁ(おやじギャグ?!笑)なんてステキなんでしょー。
坊太夫@菊五郎さんに、織笛姫が書いたようにみせかけた偽の恋文を拾わせる鏡のシーンはおもしろかったですねぇ。後ろをこそこそ走ったり、細かい演技が楽しかった。
この間のKABUKI NIGHTで、歌舞伎では演者以外の人は動かないと言っていたけれど、この場面は違いました。悪巧みする4人(安藤英竹@翫雀、洞院鐘道@左團次、比叡庵五郎@團蔵、麻阿@亀治郎)が楽しそうに物陰に隠れて見て居るんです。それも鏡に映って後ろ姿までばっちり見えるのです。
この演出は歌舞伎とは違うということでしょうね。なかなかおもしろかった。
菊之助さん、頑張ってましたねぇ。
双子の兄妹・斯波主膳之助(男)と琵琶姫(これは女)、そして琵琶姫が獅子丸と名乗り小姓となる(つまり女が男になりすます)この3役が菊之助さんです。
男の菊之助さんが女形を演じて、その女が男になりすまして...も〜わけわからんって感じですが(^^;)、衣装が違うからというわけではなく、演じ分けがきちんとされていて、初々しさやハツラツとした感じ、ひたむきな感じもあって好演されてました〜。
獅子丸と英竹が決闘する(?!)ところで、すっかり女の子になってしまってる獅子丸@菊之助さんのへっぴり腰ぶりが大笑いでした(*^_^*)
フツウの歌舞伎だったら、早替わりで演じ分けるから同時に舞台に居ることは無いだろうに、双子の兄妹の再会のシーンでダブル菊之助さんが登場します。
私の席からはすーぐにそのからくり(ってほどではなく、単にお面をつけていた)はわかるのですが、会場がざわざわしていたのでおもしろかったです。
お面をつけている人、あごの部分が合ってないの。菊之助さん、顔が長いから...(笑)
でも、とってもよく出来てましたよー。本当にダブル菊之助でしたもの。
菊五郎さん、時蔵さん、錦之助さんはそれぞれに持ち味を十分発揮されたお役でした。
そして翫雀さん。
安藤英竹@翫雀さんは、はまり役というかなんというか...。
ちょいとオシャレで、ナルシストな阿呆ぶりの英竹、出てくるだけで笑わせてくれます。時に見せる軽やかなステップに、「あらっ、どんな踊りもお得意なのね、翫雀さん」と思わされ。。
翫雀さんのいいところは、このような役でも上方の和事風に演じられるということでしょうねぇ。どこか風情が感じられます。
でもでも、初演は松緑さんだったそうで、この方の道化ぶり英竹も見たかったなぁと思います。
ラストシーンは、全員が揃っての幕切れでした。ミュージカルのカテコみたいでおもしろかったです。
なんだかすごーく長くなってます。他にも書きたいことは山ほどあれど...この辺で。
のちにこそーっと追加してるかもしれませんが(笑)。
シェークスピアの原作は読んだことがないのですが、読んでみたくなりました。
原作はセリフに韻を踏んだものが多いそうです。
それにしても、
琵琶姫は原作ではヴァイオラなんですよ。
獅子丸はシザーリオ、斯波主膳之助(しばしゅぜんのすけ)はセバスチャン、丸尾坊太夫(まるおぼうだゆう)はマルヴォーリオ、捨助(すてすけ)はフェステ、織笛姫(おりぶえひめ)はオリヴィア、麻阿はマライア...
なんともそれとなーくよく考えたわよね〜(^_^;)
その前に...
博多座に早めに着いたので近くでコーヒーを飲んでいたら、時蔵さんをお見かけしたのです。グレーのキャップを被っていて!!
お姫様役の時蔵さんを思えば、キャップ姿の時蔵さん...そのギャップにびーっくりでした。
お店を出たら、電話しながら歩く翫雀さんを見かけました。白ポロシャツにデニム、サングラスをかけていて、ほぉ〜なかなかオシャレじゃないですか!!
これまた、安藤英竹役でのはじけっぷりとは大きな違いです...Σ(゚д゚;)
素顔の役者さんを見かけ、楽しみ倍増の観劇となりました〜。
感想としては...
歌舞伎として観られてよかったわ〜という感じでしょうか。
蜷川さんの演出、シェークスピア...、思っていたものとは違い、適度にクラシックで様式美が豊かで、「歌舞伎」でした。
#私は「スーパー歌舞伎」が苦手でして。そんな感じのものかと思っていたのですが違いました
今井豊茂さんの脚本(台詞)もよいのでしょうねぇ。
冒頭のシーンから「NINAGAWA」でした。蜷川さんって最初の5分でお客さんを引き込むから遅刻は厳禁と言われてるそうですね。まさにそのとーり。
幕が開くと舞台一面に鏡で、客席がばーっちり見えるのです。自分の姿を探したりしてね(笑)
照明が変わり鏡の向こうには満開の桜があり、幻想的です。歌舞伎とは違うのはチェンバロの音や子どもたちの聖歌かな。
そして、美しい錦之助さん演じる左大臣が出てきて...そりゃぁ、もう美しいったらありゃしません。
つかみはOK!!ですね〜。
それからは、シェークスピア&歌舞伎の融合の世界へどーっぷりと。
今回楽しみにしていたのは、亀治郎さんだったのですが、よかったよー!!
悪巧みする麻阿(まあ)を、時には憎たらしく、時にはかわいく、時にはコメディタッチで笑わせて、ほんとにまぁ(おやじギャグ?!笑)なんてステキなんでしょー。
坊太夫@菊五郎さんに、織笛姫が書いたようにみせかけた偽の恋文を拾わせる鏡のシーンはおもしろかったですねぇ。後ろをこそこそ走ったり、細かい演技が楽しかった。
この間のKABUKI NIGHTで、歌舞伎では演者以外の人は動かないと言っていたけれど、この場面は違いました。悪巧みする4人(安藤英竹@翫雀、洞院鐘道@左團次、比叡庵五郎@團蔵、麻阿@亀治郎)が楽しそうに物陰に隠れて見て居るんです。それも鏡に映って後ろ姿までばっちり見えるのです。
この演出は歌舞伎とは違うということでしょうね。なかなかおもしろかった。
菊之助さん、頑張ってましたねぇ。
双子の兄妹・斯波主膳之助(男)と琵琶姫(これは女)、そして琵琶姫が獅子丸と名乗り小姓となる(つまり女が男になりすます)この3役が菊之助さんです。
男の菊之助さんが女形を演じて、その女が男になりすまして...も〜わけわからんって感じですが(^^;)、衣装が違うからというわけではなく、演じ分けがきちんとされていて、初々しさやハツラツとした感じ、ひたむきな感じもあって好演されてました〜。
獅子丸と英竹が決闘する(?!)ところで、すっかり女の子になってしまってる獅子丸@菊之助さんのへっぴり腰ぶりが大笑いでした(*^_^*)
フツウの歌舞伎だったら、早替わりで演じ分けるから同時に舞台に居ることは無いだろうに、双子の兄妹の再会のシーンでダブル菊之助さんが登場します。
私の席からはすーぐにそのからくり(ってほどではなく、単にお面をつけていた)はわかるのですが、会場がざわざわしていたのでおもしろかったです。
お面をつけている人、あごの部分が合ってないの。菊之助さん、顔が長いから...(笑)
でも、とってもよく出来てましたよー。本当にダブル菊之助でしたもの。
菊五郎さん、時蔵さん、錦之助さんはそれぞれに持ち味を十分発揮されたお役でした。
そして翫雀さん。
安藤英竹@翫雀さんは、はまり役というかなんというか...。
ちょいとオシャレで、ナルシストな阿呆ぶりの英竹、出てくるだけで笑わせてくれます。時に見せる軽やかなステップに、「あらっ、どんな踊りもお得意なのね、翫雀さん」と思わされ。。
翫雀さんのいいところは、このような役でも上方の和事風に演じられるということでしょうねぇ。どこか風情が感じられます。
でもでも、初演は松緑さんだったそうで、この方の道化ぶり英竹も見たかったなぁと思います。
ラストシーンは、全員が揃っての幕切れでした。ミュージカルのカテコみたいでおもしろかったです。
なんだかすごーく長くなってます。他にも書きたいことは山ほどあれど...この辺で。
のちにこそーっと追加してるかもしれませんが(笑)。
シェークスピアの原作は読んだことがないのですが、読んでみたくなりました。
原作はセリフに韻を踏んだものが多いそうです。
それにしても、
琵琶姫は原作ではヴァイオラなんですよ。
獅子丸はシザーリオ、斯波主膳之助(しばしゅぜんのすけ)はセバスチャン、丸尾坊太夫(まるおぼうだゆう)はマルヴォーリオ、捨助(すてすけ)はフェステ、織笛姫(おりぶえひめ)はオリヴィア、麻阿はマライア...
なんともそれとなーくよく考えたわよね〜(^_^;)
by ville202hirocat
| 2007-06-22 23:28
| 歌舞伎